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過去を背負って生きてきた山本剛史さんは語る「彼女が私に伝えたかった言葉」-05

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宇宙意識が今のあなたの運命を最高のものにする!

こんにちは、佐藤康行です。

本日も山本剛史さんに語っていただきます。

先日の続きとなります。では、どうぞ!

ある日のこと、彼女の両親が突然、私を病室に入れてくれました。

あれほど絶対に会わせてくれなかった彼女と会っていい、というのです。

その時の驚きと、嬉しさといったら!

しかも、私達を病室で二人きりにしてくれたのです。

久し振りに会えた美里……。

静かにただ私を見つめる目は、天使のように澄んでいました。

私を見て、嬉しそうにはにかんだように微笑む顔。

大好きな美里が、夢ではなく、本当に私の目の前にいました。

本当に久し振りに、彼女と二人だけの時間を過ごすことができました。

私達は病室で、まるで何事もなかったかのようにごく自然に、何気ない会話を続けました。

どのくらい時間が経ったでしょう。

ふと話が途切れた時、美里が私をじっと見つめました。

ずっと言いたかった言葉を絞り出すように、こう言いました。

「剛史さん、私のこと、忘れないでね……」

私は驚いて、絶句しかけましたが、次の瞬間、大声で言っていました。

「忘れるわけないよ!」

堰を切ったように続けます。

「これからも、ずっとずっと一緒だよ。どれだけご両親が反対しても、僕は君を絶対あきらめないよ! 君を世界一幸せにしてみせる! 僕の命に代えても。死ぬまでずっとずっと、ふたりで生きていこう」

そして、彼女の細く、白く透き通った手を固く握りしめました。

美里も、わずかな力を振り絞るように、私の手をぎゅっと握り返してきました。

私たちの繋いだ手が、二人を永遠に繋ぐ命のロープのように感じました。

しばらくの間、彼女も私も握りあった手を離そうとはせず、二人だけの夢のような時間がゆっくりと流れていきました。

でも、二人が会うことを許された時間は確実に消えていき、約束の時刻がやってきてしまったのです。

病室を出るとき、彼女は、静かだけど眩しい笑顔でベッドから見送ってくれました。

私の背中には、彼女のまっすぐな視線がいつまでも突き刺さっているかのように、ジンジンと熱くなっていました。

私のすべてである彼女に背を向けて、立ち去りました。でも、病院を出ると、思わずここで振り返り、もう一度病室へ駆け戻って彼女を強く抱きしめたい。そんな強烈な衝動に駆られました。

きっと美里は、またあの笑顔で私のことを迎えてくれる。でも、彼女の体調を考えたら、それはできないことでした。自分の気持ちを押し殺すと決めた私は、帰り道を急ぎました。

頬には、涙が伝っていました。泣き声を漏らし、ぶるぶる肩を震わせて歩く私を、すれ違う人はどんな風に見ていたでしょうか。

「絶対に放さない」と誓った美里の手が私から放れ、永遠の別れとなることなど、その時の私は全く考えもしないことでした。

その日から、数週間後。

突然、私の携帯の着信音が鳴りました。

それは、彼女の友人からの電話でした。

「剛史さん。実は、美里さん……」

私は、携帯電話を握ったまま凍りつきました。

彼女が死んだ?

そんな馬鹿な……!

受け入れがたい事実を受け止めるのに、時間がかかりました。

あの面会が、私たちの最後の刻だったなんて……?

「うわあああぁぁぁ……!」

全身を引き裂くような叫びが、私の内側からほとばしりました。パニックで真っ白になった頭を激しく振り、顔を両手で覆っても、激しい嗚咽を止めることができません。

とめどなく頬を流れ、雫となった涙がボタボタと足元へ落ちていきました。ただただ、そうするしかありませんでした。

美里は、もうこの世には、いない。

そして、私は理解したのです。

そうか。……そうだったんだ。

あの時、美里はもうわかっていたんだ……。

一人で先に逝かねばならないことを。

私を置いていかなければならないことを。

あの日が最後になると気づいていたから、そんな君の最後の願いだったから、ご両親は私を病室に入れてくれたんだ。

なのに、なのに……

……私は!

全部、私が悪いんだ。

私がもっと早く気づいてあげていれば、きっと何か方法はあったはずだ。

いつもそばにいたのに、なぜ彼女の異変に気づいてあげられなかったのか。

彼女の両親が、私を恨むのは当然のことだ。そう思いました。

恨まれていることが、かえって救いだとさえ感じました。

私が悪いのだから、もっともっと恨んでください。

この、大馬鹿野郎を。

美里にしてあげたいこと、二人でしたいことが、両手でも全然足りないくらい沢山あったのに……!

これからだったのに!

一緒に新しい映画を観に行くことも、旅行に行くことも、結婚式をあげることも、何一つ、叶わなかった。

すべて、もう手遅れなのだ。

美里に愛を貰うばかりで、何一つ返すことが出来ないまま、美里は逝ってしまった。

なんて自分は、ぶざまな男なんだろう。

彼女と最後に交わした言葉が、私の脳裏に焼きついていました。

「剛史さん、私のこと、忘れないでね……」

そう彼女は私に言った。

「さようなら」じゃなくて「私のこと、忘れないでね」と。

私は、そのとき誓いました。

一生、美里を忘れない!

どんな時も彼女を忘れずに生きよう。

そう心に深く誓ったのです。

だって、私が彼女を死なせてしまったのです。

きっと私は、本当に人に不幸をもってきてしまう人間なのです。

自分の最愛の人でさえも、死なせてしまうほど。

私が死なせてしまった彼女への罪滅ぼしのためにも、絶対に彼女を忘れずに生きていこう。

私に会う人はみんな不幸になるし、私自身も隙だらけだから詐欺に遭ったりするんだ。

私は、このまま生きていても良い人間なのだろうか?

これからも、生きていっていいのだろうか?

でも、私の中では懺悔の気持ちともうひとつ、解消しようがない気持ちがありました。

なぜ、自分はいつもこんなにつらい目に遭うのだろう?

なぜ、自分ばかりがこんなに悲しい思いをしなければいけないのだろう?

私はいったい、こんな苦しみを味わわなければいけない、どんなことをしたっていうのでしょうか?

今日も最後までご覧頂きありがとうございました。
明日も20時に更新いたしますので、ブログをお楽しみに!

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それではまた明日お会いしましょう。

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