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26.Eさん相談編:「同期が先に出世し取り残されたと感じている」という相談

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宇宙意識(真我)が今のあなたの運命を最高のものにする!

こんにちは、佐藤康行です。

私はあるメーカーで広報の仕事をしています。
三六歳になる今日まで、約一〇年間、この会社で広報マンとして活躍してきました。
私と同じ年に入社した者は一二人います。

最初は営業部で揉まれ、そののち各部署に振り分けられました。
営業部から広報部に配属されたのは私だけでした。
学生時代から広報の仕事に就くのが夢でしたから、在学中より夜間の英会話学校やパソコン教室に通って英語力やパソコン操作を身につけてきました。

その甲斐あって、大学を卒業するまでに英検2級の資格を取得し、パソコンも表計算から商業デザインまでたいていのことはできるようになっていました。
ですから、私の場合、仕事にはすぐに慣れ、半年もしないうちに部内の即戦力となることができました。
この仕事は自分の能力をフルに発揮できるので、やりがいがあります。 

部内では、私は一貫してメディア向けの広報活動を担当してきました。
わかりやすく言うと、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどのメディア関係に我が社の情報を提供したり、業務内容を伝えたりする仕事です。

そのためメディアからの取材に応じたり、記者発表会や社外セミナーを行ったり、あるいは各種のイベントを開催したりもします。
記者発表会や社外セミナーのための資料を作成したり、公表する資料にミスがないかなどのチェックをしたり、イベントをする際には綿密な段取りをするのも私の仕事です。 

メディアに対する活動だけを見ると、一見華やかに見えますが、実際には関係者との調整や折衝をはじめとして、裏方的な仕事が数多くあり、傍目ほど華やかなものではありません。どちらかというと変化のないダイナミックさに欠ける地味で面白みのない仕事だといっていいでしょう。 

広報の仕事は職能的要素が強いために、上からの指示というのものはほとんどありません。
スタッフそれぞれが専門的なスキルを持ち、自分の考えで動きますから、その点では上からの指示や命令に従って動く営業部や製造部門の人たちの仕事とは色合いをやや異にしています。

広報部は総勢一二人。
社内ではもっとも少数の部署です。
しかも部長一人を除いて、全員肩書きなしです。

しかし各スタッフには派遣スタッフが数名ついていて、補佐役をしてくれていますし、仕事の内容によっては、随時多数の外部スタッフと組んだりすることもあります。
最小部署ですが、少数精鋭の最強部署だと思っています。

広報部も会社という組織の一部門ですが、スタッフ集団でもあるので、部内の雰囲気は自由でのびのびしています。
他部署では「~部長」「~課長」と役職名で呼び合っていますが、うちの部では部長以外は上下の関係はまったくなく、お互いに「~さん」と呼び合っています。

そういうこともあり、私自身(おそらく広報部の他のスタッフも)役職にはまったと言っていいほど関心がなく、意識したこともありませんでした。
しかし入社して十年目を過ぎたあたりから、別の部署に配属されていた同期の仲間が係長に、あるいは課長に昇進していくのを見て、何となく不安を覚えるようになりました。

それでも、「俺はやりがいのある仕事をしているんだ」「自分の能力を十分発揮できる仕事をしているんだ」という自負もあって、そんな気持ちを打ち消してきました。 

ところが、後輩たちまでも次々に昇進していくようになると、再び不安が頭を持ち上げてきました。
それは不安というより「焦り」のようなものでした。

「俺は同期の仲間や後輩からも取り残されていくのではないか・・・・・・」仕事をしていても、こんな不安から逃れることができないようになったのです。
そのせいか、以前はときどき同僚や後輩たちと飲みに行っていたのですが、いろいろと理由をつけて誘いを断るようになり、次第に疎遠になっていきました。

自分から彼らを避けるようになったのです。
「三十半ばを過ぎているのに、いまだに昇進できない自分とはいったい何なんだ。俺の仕事は価値のないものなのか。いや、俺自身が価値のない人間と思われているのではないか・・・・・・」 

仕事に対する疑問は自分自身の能力に対する疑問へと変わり、急に自信喪失に見舞われるようになりました。
それまで自信をもってやってきただけに、落ち込みも激しく、会社でも家庭でも無口になってきました。

私は根が朗らかな性格ですから、冗談を言って人を笑わせるのが好きなのですが、最近ではほとんど冗談を言うこともなくなり、大きな口を開けて笑うことも少なくなりました。
常に頭の隅に不安をかかえているので、とてもそんな気分になれないのです。

「俺はなぜ昇進できないのか。初めは同じスタートラインに立っていた同僚たちが、どんどん出世しているというのに、俺はまだそこから一歩も出ていないではないか。いったいどうしてなんだ・・・・・・」 

原因についていろいろ考えてみました。
どう考えてみても、私は出世した同僚たちより劣っているとは思えません。
内心では自分のほうが能力も実力もあると思っているくらいです。

「だとしたら何なんだ」、そう思って考えつめてみるうちに、ハタと気がつきました。
「そうだ、この広報部というセクションにいるからなんだ」と。
改めて見回してみると、スタッフは私同様、昇進している者は一人もいません。

相変わらず部長以外は役職名のないまま、それでも喜々として仕事をしています。
「彼らは俺が抱えているような不安を覚えたことはないのだろうか・・・・・・」聞いて確かめる勇気もありませんが、最近では広報部そのものが「落ちこぼれ集団」ではないかと思い始めています。

営業センスがなかったから、ここに回されたんだと、今さらながら落ち込んでいます。
それまで自分を含めて“有能なスタッフ集団”と思い込んでいたものが、急に“おめでたい脳天気集団”に見えてきてしかたがありません。

・・・という相談。
次回はこのEさんの相談に対する所見をお届けします。

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佐藤康行です。今日も最後までご覧頂きありがとうございました。 今回の記事は2007年に出版の書籍をもとに記事にしております。 明日も20時に更新いたしますので、ブログをお楽しみに!

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