真我ワールドツアー裏話「グランドキャニオンの奇跡」4 2014/11/19

真我ワールドツアー裏話「グランドキャニオンの奇跡」4
2002年10月18日~25日
ワールドツアー グランドキャニオンワールドツアー グランドキャニオン

時は、2002年10月18日~25日、初のアメリカ本土・ロサンゼルスでの海外特別コースそしてグランドキャニオン、ラスベガスツアーでのこと。
全てが、初めてづくしのこのツアーも順調に進み、ロスを出発し、ラスベガスで乗り換えをしてグランドキャニオンへ向かう時のことです。
ラスベガス空港に到着後、専用バスに乗り込みグランドキャニオンへ21人乗りの小型セスナ機の待つ
シーニックエアーの飛行場へと約10分走っている時でした。

携帯が鳴り、出てみるとシーニックエアー会社の担当者からでした。
「はい、マイク オカモトです。」
「お世話になります。シーニックエアーですが、未だ真我ツアーの飛行機料をお支払いいただいておりませんので、
飛行場にて全額支払をしていただいてから搭乗することになりますが」
「あの、費用は3週間前には、全額支払いを完了していると思いますが。」
「はい、クレジットカードから引き落としということで、契約頂いたのですが、実は、これまでに何度か試みたのですが、
残高不足にて本日付けでの引き落としができませんでしたので、飛行機を利用していただくことはできない状況なのですが…….」
「あの、それは間違いなく何かの手違いですので、何とか搭乗させていただけませんか?」
「申し訳ございません。私どもでは、必ず搭乗前に全額いただく規則になっており、
創立以来これまでに例外は一件も認めておりませんので、そちらで、飛行機料金を支払っていただきますようにお願いします。」
「わかりました。こちらで確認してすぐに折り返して連絡しますので」
「はい。わかりました。」
丁度、シーニックの飛行場に到着し、皆バスから降りて、チェックインカウンターへ向かい始めました。
移動しながらすぐに、バンクーバーのトニーに電話をしたのですが、つかまらず、留守電を残し、もう一度シーニックにお願いに電話をしました。
「担当のトニーがいなかったので、詳しい事は分からなかったのですが、
これまでに8回ほどこの真我ツアーを行っていますが、引き落としができないという状況は始めての事で、
必ず何かの手違いが生じただけで、残高不足はありえませんので、何とか、搭乗させていただき、
グランドキャニオンへ出発させていただけませんでしょうか?」
「そう言われましても、前例もございませんし、規則になっておりますので…….」
カウンターには、何人かの先客が並んでおり、シーニックエアーの人の誘導で、その後に皆並び始めることになりました。
「わかりました。では、行くだけいかせてください。現地で2泊しますので、帰りの便に乗る前に、全額支払を完了させます。
もし、できなければ、その時に空港で全額支払ますので。」
「わかりました。そこまでおっしゃられるのでしたら、上のものに聞いてまいりますので、少々お待ちください」
我々のメンバーの最初の人がカウンターに向かった丁度その時でした。
「わかりました。初めてのことですが、特別許可いたしますので、全員搭乗手続きを行っていただいて結構です。
ただし、お帰りまでに、引き落としされない場合には、現地にて全額お支払いいただくということでお願いします。」
「はい、どうもありがとうございます。」
「はい、それでは、先頭の方から順番にどうぞ」

かくして、無事グランドキャニオンへ出発することになりました。
「なんとかなって、よかったー!」
しかし、この帰りの便では、前代未聞の更なる事が起こったのでした。
21人乗りの小型飛行機に乗り込み、飛ぶこと1時間30分。
無事グランドキャニオンに到着したその直後に、トニーから電話が入りました。
先ほどのシーニック社からの電話で事情を聞き、すぐに調べたところ、ロサンゼルスでの講座会場だったホテルが
手違いで2倍の金額を引き落としてしまい、残高が足りなかったとのことでした。
トニーの説明により事情を理解した担当者から、「きつい言い方をして大変申し訳ありませんでした。何卒今後もよろしくお願いします。」
とお詫びの電話が入りました。

翌日グランドキャニオンの早朝日の出ツアーを終え、ロッジに戻りレストランで、朝8時~9時までの朝食を食べていたときのことです。
ホテルのマネージャーが寄ってきて、「君たちのグループは、8時30分の出発ではなかったのか?」と聞いてきました。
グランドキャニオン入りしたとき渡された予定表で確認していたので「いいえ、9時30分ですよ」と返事しました。
予定通り9時30分に集合しバスに乗り込んで空港へ出発。
バスに揺られながら、ふとなぜマネージャーが8時30分と言ってきたのだろうかと思い、全工程表に目を通してみました。
「ななななにー!飛行機の出発が9時30分で、ホテル出発は8時30分ではないか!
で、今9時45分!ガーン!もう飛行機が出たあとじゃないかー……..…. 」
次の瞬間に頭をよぎったのは、次の便がなかったら今日はもう一泊グランドキャニオンに宿泊しないといけない。
しかし、20人を運んでくれる飛行機はまずない。
しかも、2ヶ月前からキャンセル待ちになっているグランドキャニオンのホテルで20名分もの
空き部屋を持っているところはない!
さてどうする??

携帯電話ですぐにシーニック社に電話を入れた。
「ハロー..….」話し始めると同時に
「ツーツー」なんとバッテリー切れ。
バスに乗っている我々のメンバーで携帯を持っている人がいない!
どうしよう?
ふとカナダから参加している受講生が目に入り、尋ねてみた。
「携帯持っていますよ」「ほんとですかー」
早速借りてすぐに電話をしました。
「実は、9時30分発に乗る予定だったのですが、遅れてしまいました。どうしましょうか?」
「今どこにいるんですか?」
「バスで空港に向かっています。」
「あと何分かかりますか」
「約15分だと思います・・・」
「わかりました。待ってますからバスを降りたら直接ゲートへ来てください。」
「ええええええええーーほんとですかーーー!!サンキユーソーマッチ!!」

結局、飛行機は約1時間も待ってくれていました。
他のお客さんと一緒に・・・チェックインもなしで、直接搭乗し、無事、ラスベガスへと飛び立ったのでした。
このときの飛行機の中で、感じたことは、「信じられない!」ということだけでした。
「真我だから大丈夫!」というのは、根底にあるのですが、
毎回ツアーで信じられないような裏話があるということに関しては、
真我ツアーの奥深さとでも言うものを感じざるを得ません。

この話は、そのツアー中には誰も知らないことのひとつでした。
実は、さらに強烈な出来事に遭遇することになるとは、そのときには、思ってもいなかったのです・・・

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