人を扱う仕事をやろうと化粧品セールスに飛び込む(20歳)

人を扱う仕事をやろうと化粧品セールスに飛び込む(20歳)

私がはじめて化粧品会社に入った時です。私以外は、すべて先輩のセールスマンです。
はじめての飛び込みセールスをやっていた時でもありました。
この時、新人賞をいただきました。

お店を持つためにどうしたらお金が貯まるのか、そのことを私は真剣に考えました。
コックさんでは無理です。どう計算しても、何年やってもお店など持てません。
いくらコックさんの技術が上がったとしても、自分が経営者にはなれません。

経営者になるために、一つには経営者にふさわしい人格と能力が必要だと思いました。
そのためには、人を動かせる人間にならなくてはいけません。
料理がうまくなるのもいいのですが、人を動かすことがうまくなる。
世の中にはそういった能力があるということが分かってきました。
人にやる気を起こさせ、人に希望を持たせられる人が成功しているのが分かってきたのです。
そして、料理を扱うというよりも、人を扱う仕事をやろうと思いました。

いろいろ調べてみたところ、人を扱う仕事はどう考えてもセールスマンしかないのです。
セールスマンは、毎日人を扱います。
そして、フルコミッション(完全歩合)であれば、頑張ったら頑張っただけ給料をもらえます。

お店を持つための種銭を貯める。
経営者にふさわしい人格と能力を身につける。
この二つが私のテーマであることがはっきりしました。

では、何を売って歩けばいいのでしょうか。

当時、マクドナルドを日本に持ってきた、藤田田(ふじたでん)氏が、『ユダヤの商法』という本を出していました。
大変分かりやすい本で、このようなことが書いてありました。
「金を儲けたかったら、女性と口を狙え」というのです。
藤田田氏の主張は、要するに、女性が一番買い物をしますし、財布のひもを握ってる場合が多いですから、女性をターゲットにするということです。
口というのは食べ物のことで、食べ物は消化・吸収して必ずリピートし、どんどん回転しますから、食べ物屋だというのです。
食べ物屋に関しては、私はもうコックさんをやっていましたから、口については大丈夫です。

後は、狙うは女性ということで、シンプルに女性が欲しいものを研究しました。

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