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こんにちは、佐藤康行です。
本日は、青果店を経営しているIさんの実例をご紹介させていただきます。
究極のセールスマンの実例6 青果店経営 T.Iさん 48歳
九州で青果店を数店舗経営しているIさんは、もう明日にも倒産という絶対絶命の危機を奇跡的に乗り越え、まさに究極の商売を展開しています。
Iさんは高校を中退した後行商を始め、若い頃から商才を発揮し、トントン拍子で果物屋を数店舗持つまでになりました。出店した店は行列ができるほど繁盛し、28歳の時には7店舗で、年商5億、従業員も40人を雇うまでになっていました。
Iさんは「オレは商売の天才だ!」と自信満々で、夜な夜な札束を持ってクラブ通いをするような派手な生活を送っていました。
ところが商売はその後曲がり角を迎え、それからわずか2年足らずで業績は急降下してしまいました。そしてそれからは長い低迷期に入りました。
「あの頃をもう一度」という気持ちから起死回生を図り、新しい事業に手を出したりしましたが、それもことごとく失敗し、やがて多額の負債を抱えるようになりました。
そして売上も月120万円にまで落ち込み、いよいよ保証協会の保証も降りず、全ての銀行からの融資がストップし、このまま行くと一ヶ月後には100%倒産という絶対絶命の状況に追い込まれてしまいました。
そんな折に、まさに“最後の頼み”という気持ちでレジからなけなしの現金をつかみ、私の講座を受けに来たのでした。
講座の中でIさんは、今までお客さんのためではなく、自分の欲で商売をしていたことに気づきました。
「本当に今までの自分が間違っていたという気持ちでいっぱいになりました。そしてここまで追い込まれたことに逆に感謝することができました。やっと気づかせてもらったんだ、と思いました」
受講の翌日、帰省したIさんから私に電話がありました。
「先生、奇跡が起こりました!国民金融公庫から緊急融資の通知が来たんです!」
Iさんはこの300万円の融資で一気に息を吹き返すように蘇りました。それからの彼の仕事振りはまさに別人のようになりました。
「お客様は神様、娘は天使に見えました。100円のバナナを買ってくれるお客さんに向かって無意識に手を合わせていました。もう感謝感謝…。目標なんてなくなりました」
どうしたらお客さんに喜んでもらえるだろうかという一心で商売をするようになりました。
今までは安く仕入れて少しでも高く売ろうという発想だったのが、今ではできるだけおいしいものをできる限り安く買ってもらおうという発想になりました。
ある時、店の手伝いをしていた娘さんが、セールのりんごを間違えて定価で売ってしまった時には、そのお客さんに3000円分のりんごを、お詫びの手紙を添えて送りました。
また100円の品物を買ってくれたお客さんに、500円の商品をサービスであげてしまうようなこともたびたびありました。
そんな調子で商売を続けているうちに、Iさんのお店は町でも評判になりました。お客さんからも愛されるようになり「あなたが好きだから」といってハワイ旅行の招待券をプレゼントされたこともありました。
そして売上も前年の倍、月に1300万円を超えるまでに急上昇しました。おまけに不思議なことに粗利もそれまでは25%くらいだったのが、なんと36%にまで上がったのです。
よく売れるのでロスがなくなり、それが結果的に値引き額を補って余りあるほど粗利率を押し上げたのです。
さらにIさんの元気な姿を見て銀行の方から融資の話も入ってきました。
「今究極の人生を送っています」という彼自身の言葉が証明するように、究極のセールス、究極の商売は、自分の欲を捨て、人に与える生き方に徹することにより実現できるのです。

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