この世はすべて神の顕(あらわ)れ

この銀河系には何千億という星があります。
その銀河系のような星の集団がこの大宇宙にはまた何千億もあるといわれています。
そして宇宙という巨大空間には無数の星が存在しています。

私たちは、その大宇宙の中に浮かぶ一つの星、地球に住んでいます。
地球が誕生したのは、今から約46億年前といわれています。
人類が地球上に誕生して600万年から700万年といわれていますが、
これは約46億年といわれる地球の歴史から見れば、瞬きをするほどの瞬間に過ぎません。
また、恐竜が生存していた期間と比べても、人類の歴史は極めて短いのです。

恐竜は環境に適応できなくなり絶滅しましたが、
人類も頭脳ばかりを発達させ宇宙の法則に沿わない生活をしていれば、かつての恐竜と同様、地上から姿を消す運命をたどるでしょう。
たとえ人類が滅亡しても、人類に代わる新たな生命体がこの地上に誕生するかもしれません。
しかし、それすらも、神から見ればごく自然な流れの一部に過ぎないのです。

今日、地球上にあるすべての物質は、もともと宇宙に存在したものなのです。
私たちが日常で使っているものは、時代とともに姿、形が変わったにすぎません。
人間が造り出した素材や機械でさえも、もともと地上に存在していたものが組み合わされ加工されただけです。

新しいものなど何一つとしてないのです。
さらに、「発明、発見」という言葉も、人間社会で存在しているものに過ぎません。
この物質とあの物質を組み合わせることで、新たな物質を「発明した」といいますが、それは初めから宇宙の中で既に決まっていることなのです。
人間がそれを組み合わせて、「発明した、発見した」と言っているだけであって、最初からすべての仕組みは決められているのです。
ですから、宇宙から見てみるとこの世にあるものは、すべて決まっていたものが形となって現れたに過ぎないのです。

確かに人間は、時代とともに数え切れないものを進化させてきました。
電気の存在を発見し、発電方法を発明し、そして、テレビやパソコンなどの電化製品を作りました。
しかし、人間が発見する以前から宇宙には電気もすべての製品も存在していたのです。
もともと宇宙にはすべての完璧な設計図が存在するのです。
それを人間の功績といわれるならば、宇宙の設計図を後から発見したというべきなのです。
そして、それらを発見・発明する人間も宇宙そのものですから、宇宙の設計図の中にすべてが含まれているのです。

ある開発者がものを作ることのできるロボットを造ったとします。
そのロボットが製品を造ったら、それはロボットだけが作ったことになるでしょうか。
ロボットが造ったとも言えますが、そのロボットを造った人が存在しなければロボット自体の存在もないのですから、
正確にはロボットを開発した人が造ったということになります。

しかし、人間を誕生させたのは宇宙ですから、本当の開発者は宇宙になるのです。
つまり、人間の開発したものは、すべて神が創造したものでもあるのです。
神の中にすべての設計図が書かれているのです。
このまぎれもない事実から、この世のすべてのものは大宇宙そのものなのです。
大宇宙の中の地球に住んでいる私たち自身も宇宙そのものなのです。
あなたも大切な宇宙の一部なのです。
宇宙以外のものは何一つ存在しません。
もともとすべては、宇宙に存在していたのです。

ただし、宇宙には創ったものも創られたものもありません。
創造主も創造されたものもありません。
大宇宙は神が創ったのではなく、神の顕(あらわ)れです。
地球上の生きとし生けるものはすべて宇宙であり、それは神の顕れだからです。
すべてが神の顕れですから、「神が創った」という表現も正しくないのです。
すべての存在が神そのものなのです。

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