元来、宇宙のリズムは人間の思いのままではない。
むしろ、人間をはじめとしたあらゆる生物、鉱物、地球が、宇宙の思いのままなのである。
だから、宇宙が人間の思いのままになる、ということはありえないのだ。
むしろ、宇宙の思いのままに人間がなる、と捉えた方がよいのである。
「宇宙とはありとあらゆるものが融合している姿」ということである。
私たちは人類の中にいる。
人類は地球の中にいる。
地球は太陽系の中にある。
太陽系は銀河系宇宙の中にある。
銀河系宇宙は全宇宙の中に元々、融合されている。
それぞれの個が融合して形成されている全体が「宇宙」である、ということなのだ。
だから、私たち人間は「宇宙人」と言ってもよいのである。
「日本人」という呼び方があるが、それは狭い見方なのである。
「地球人」というのも狭い見方なのである。
それぞれに個々の名前をつけているのも、狭い見方なのである。
人間や地球は、宇宙の中のひとつなのだ。
その事実に目を向けると人間は地球人であると同時に宇宙人でもあるのだ。
「宇宙の中に人間も在る」という絶対的な普遍に目を向ける、目を覚ます、自覚することが、
これからの時代は最も大切なことなのである。
そこから物事を捉えていったときに、初めて今までの間違っている部分や、本当の部分が明確にわかってくるのである。
「朝(あした)に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」という言葉がある。
これは、自分の生きる目的、使命が本当にわかったら、今晩死んでもいいのだ。
それほど、自分の生きる目的を見つけることは大切なのだ、という意味である。
それは、宇宙が与えた本当の自分の生き方に目覚める、本当の自分の生き方に気がつく、ということなのである。
これから21世紀は宇宙単位で物事をみなければならない、時代になってくるのである。
宇宙から与えられている事実から背を向けて考えること自体、
全くの天動説であり、ピンと外れであり、間が抜けているということに気づくことなのである。