預言者とは、このまま行ったら未来はどうなるということを言い当てる人です。
これに対して救世主は、その預言を変える人です。
「このまま行ったら人類はこうなる」と予測する人と、人類を変えようとする人がいます。
仕事が違うのです。
預言者と救世主とが手を合わせて仕事をしたら、とても良い仕事ができることでしょう。
今のまま、人間のカルマが膨張の一途を辿れば、やがては間違いなく人類は滅亡に追いこまれることでしょう。
それは地球の環境破壊によって引き起こされるかもしれませんし、戦争や核兵器によるものかもしれません。
あるいは、病気の蔓延によるものかもしれません。
環境問題も戦争も病気も、全ては脳で考えたことを実行した結果です。
そのあらゆる要素が、人類を襲ってくるのを競争しているようにさえ感じられます。
何によって滅亡するかはわかりませんが、カルマからの発想は宇宙の法則に反しているのですから、
確実に人類は自らの首を絞める運命を辿って行くことでしょう。
そのことを聖書では、「この宇宙は火に焼かれる」というような表現で示しています。
イエスは磔刑に処され肉体が滅んだことにより、よりイエスになったと言えるのです。
肉体を持っている限りは、イエス・キリストと言えども少なからず業を持っていたはずなのです。
それが肉体を失うことによって、本物のイエス、神になったのです。
イエスですらそうですから、ましてや普通の人間は、今の段階では業から完璧には逃れられないのです。
ただし、世界中の人が神意識を持ち始めたら、ある時一気に全員の業が完璧になくなってもおかしくはありません。
台風で吹き飛ぶように、一気に消えるかも知れません。
肉体そのものは神なのです。
ただわれわれ人間がその事実に気づいていないだけなのです。
本来、肉体とカルマは何ら関係がありません。
カルマを持っているとそれが病気となって肉体に現れるということはありますが、肉体自体はもともと神なのです。
遺伝子はカルマですが、遺伝子のそのおおもとはやはり神なのです。
記憶にも、神の記憶とカルマの記憶があります。
私たちの目は二つ、鼻と口は一つしかありません。
それが神の記憶、生命の記憶です。
神の記憶は人間みんな同じなのです。
それに対して、人間一人一人みんな顔かたちが違ったり性格が違うのは、カルマの記憶が違うからです。
究極を言えば、生命そのもの以外は全部カルマと言ってもいいのです。
生命とは宇宙の完全なるリズム、宇宙の法則のことです。
神は宇宙の法則だけです。
私たちはみんな宇宙の法則によって生かされているのです。