死ぬ間際に「本当の自分」が浮かび上がる2014/02/04

世の中には稀に臨死体験をした人がいます。
そのような人の中には、真我を体感した人がいるのです。
あの世には土地も財産も肉体も家族も何も持って行けないという事実を体感すると、
そのときに真我に目覚めることがあるのです。
だからといって私たちが本当に臨死体験をするわけにはいきません。

そこで私は、みなさんに仮想の臨死体験をしてもらっています。
死に際に立って、死から生(現在)を見てもらうのです。
死から生を見ることによって、生きることの尊さ、命の尊さ、時間の尊さを体感することができるのです。
死ぬときには、土地も財産も肉体も何も持って行けません。
そうやってすべてのものを捨て切ったとき、初めて真我がぐっと浮き彫りになってくるのです。
誰もがオギャーと生まれて現在があり、いつか肉体は死にます。
死の淵から自分の人生、すなわち生まれてから死ぬまでの人生全体を捉えたときに、自分の人生に対する見方がまったく違ってくるのです。
死ぬ寸前とは、人生における一番遠いところです。
その一番遠いところからそれまでの歩みを見ると、あなたが今、何をするべきなのかが分かってくるのです。

例えば、東京に住んでいる自分がアメリカに行くと決めたら、飛行機に乗るために成田空港に向かいます。
その前に成田空港に行くために電車に乗って上野駅に向かい、上野駅に向かうために地下鉄に乗ってというように、
目的地や目標が決まるとそれまでの過程は後から決まっていきます。
もし目的地が北海道なら、
成田空港ではなく羽田空港に行かなければなりません。
そのように、遠い所が先で、近い所は後から決まってきます。

人生における目標設定も一番遠い所から立てるべきであり、その目標を最高にするのです。
では、自分の人生の一番遠い所はどこかというと、それは自分が死ぬときです。
最高の目標とは、自分が死ぬときに自らの人生を振り返って
「まったく悔いのない素晴らしい人生だった!」と、心から思えて死ねることなのです。
死ぬ間際に「愛する人に囲まれて、喜びに満ちた素晴らしい人生だった」
「やるべきことはすべてやリ尽くして、もう何も思い残すことはない」と心から思えて、あの世に行けることが、誰しも理想のはずです。

逆に、死ぬときに自分にとっての最高の人生が何かを気付いたとしても、もう手遅れです。
「私の人生はこんなにひどい人生だった」と思っても、二度と取り返すことはできません。
なるべく若いうちに、自分にとっての最高の人生はこういうことだとわかっていれば理想です。
そのために、自分の死ぬ間際を設定し、その視点から自分の一生を振り返って見るのです。
すると、その時初めて、「自分の最高の人生」が浮かんでくるのです。
そして、次の瞬間、本当の自分の姿、真我が浮き彫りになってきます。
「自分の最高の人生」がはっきりわかると、今日一日の生き方が変わってきます。
方向性が分かってくるからです。

そして、毎日毎日、「今日も最高だった!」と言える人生を送ることができたら、それ以上の人生はありません。
本当の自分に目覚め、自分の役割を知り、「今日も最高だった!」と本当の自分を出し切って生きていくことができればまさに最高です。
真我を体感・体得し、そして、体現し続けられれば、必ず喜びに満ち溢れた人生を送れるのです。
そして、いつでも、どの瞬間でも幸せでいられるのです。

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