何億という苦しみを背負っていたとしても、真我を開けばすべてが消える2014/02/18

心は無限の構造になっています。
地球上にいる65億人全員その深さは違います。
ですから、同じものを見ても、どの次元で物事を捉えていくのかによって、受け止め方や感じ方が違ってきます。
まさに多重構造の世界なのです。
心の一番浅い次元が個体意識です。
逆に心の一番深い次元が全体意識といえる神の次元です。
心の構造は、奥にいけばいくほど全体意識に向かっていきます。
心の多重構造は、空気の入った風船のゴムが何重にも重なっているような状態です。

しかし、それらが何万何億と重なっていても、そのすべてを一瞬で割ることができるのです。
風船のゴムをすべて割ったときに、もともと存在している空気と、風船の中の空気が一つに調和します。
真我を体感するということは、その風船のゴムが全部一瞬にして割れるような感覚です。
もともと真我は誰の中にも内在しているのですから、
複雑な問題に圧力がかかっていても絡み合っていても、一瞬ですべてを割って解決することができるのです。
心の中には過去に背負った記憶が存在すると説明しましたが、これが業やカルマです。
人間を苦しめる原因になるのです。

しかし、真我から捉えていくと、
本当は業やカルマといわれるものも、実際には存在していないのです。
ほとんどの人がこの存在していない業やカルマに苦しみ、これを解決するために人生の大半を費やしています。
しかし、真我を開くと、自分を苦しめていたと思っていた何億という業やカルマも一瞬にして消すことができるのです。
今まで存在していなかったものに、縛られていたということを魂で体感することができるのです。

この世界は、さまざまな次元で成り立っています。
よく、一次元は線、二次元は平面、三次元は縦横厚みの世界であり、三次元までは私たちの肉眼で見えるといわれています。
そして、四次元から先は心の世界ですから、肉眼では見ることができません。
この世界の次元は、心の中に存在し、その一番究極の次元は神であり真我なのです。
次元が高くなればなるほど、微粒子の振動が細かく繊細になっていきます。
次元が浅いほど振動が粗くなります。

私たちの目に見える物質というのはかなり粗い世界です。
テレビの電波が粗いと画面にも粗く映りますが、繊細だとより鮮明に映ります。
また、真我は大調和で分離のない世界ですから、見るとか見られるという概念もありません。
しかし、先ほどから述べているように、私たちはこの肉体を持っている以上、
この五感で感じ、この肉眼で見ることは変えることができませんから、完全に全体意識から見るということは不可能なのです。
いくら神意識になっても、人間を見たときには人間という固体を見るしかありません。

しかし、真我を開いて神の心を体感したときは、
目の前に見えるすべての人、過去に自分を苦しめた人や今までの辛かった出来事を、心から愛することができるのです。

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