真我を開いても、日常生活を100パーセント真我そのもので生き切るというわけにはなかなか行かないものです。
意識次元を高め、真我を日常生活に顕現できるようになるためには、現実には階段を一段一段登るようにしていかなければなりません。
実は、今抱えている問題こそが、その階段の一段一段になり得るのです。
問題が何もない時には、それ以上何も求めませんから、なかなか意識は上がっていきません。
しかし、問題を抱えていると、それを何とか解決しようとしますから、それが契機となって意識が上がっていくのです。
ですから、何らかの問題を抱えていたとしたら、それはクオンタムジャンプのための階段になるのです。
その意味で、問題があるというのは、大変ありがたいことなのです。
問題は自分を高めてくれる階段、ステップなのです。
もし親が返済し切れないほどの多額の借金を遺して逝ったとしたら、それは本当に負の遺産だと言えるでしょうか?
世間からの悪評を遺して逝ったとしたら、それは本当に負の遺産だと言えるのでしょうか?
実は、負の遺産こそが、親や先祖が与えてくれた階段なのです。
負の遺産が大きいということは、最初から高い階段をあなたに与えてくれたに等しいのです。
大きい問題を抱えていれば抱えているほど、真剣になって問題を解決しようとしますから、その分、自分の意識を高めることができるのです。
ですから、難問が山積しているというのは大変有り難いことなのです。
神はどんな問題でも飛び越えられるだけの力をみなに与えているのです。