死から生をみる

170729佐藤康行京都講演会

オギャッと生まれて現在があって、いつか死にますよね。皆さん、100%死ななきゃいけないわけ、いつか必ず。

普通、今までの成功哲学は、今から未来に目標を持とうとするやり方。これが先ほど言った、チューリップなのにバラの目標を持ったりする。猫なのに、犬のような目標を持ったりする。

自分を知らないで目標だけ持っちゃうと、全然見当違いなことをやっちゃう可能性があるわけ。それを夢だとか言ったって、本当に夢で終わっちゃうわけ。

だから目標というのは、本当は一番遠い所から立てる。

一番遠いのは、アメリカに行くと決めたら成田空港に行くでしょう? 大阪に行くとしたら、東京駅のほうに向かっていって新幹線に乗るでしょう? 最初から違うわけ。

最初から一番遠い所から決めたら、近い所は後から決まってくるわけ。

皆さんの人生の一番遠い所はどこでしょう。皆さんが死ぬときですよね。でも、死ぬのが目標じゃないわけです。

皆さんが死ぬ瞬間に、「私の人生は素晴らしかった、最高だった。何ていい人生だったんだろう」と死ねたらいいでしょう?
 
そして、死ぬときには、金も土地も財産も肉体も家族も何も持っていけない。肉体だけあの世に逝っちゃう。

死から生を見ると、命の尊さ、時間の尊さ、家族の愛の尊さが全部分かるわけ、死ぬときにね。だって、全部置いていくから。

でも死ぬときには、もう遅いでしょう? だから、それを今、体験したらいいわけ。これを今、体験したらいいわけ。そうした時に、今この瞬間から生き方が変わるわけ。

だから皆さん、何よりも一刻も先に、本当の自分に目覚めることが先なんです。

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