ある時、夢を見たんです.
般若心経の夢を見たのです。
般若心経の夢って、漢字が出てくるんです。色即是空、空即是色、ザーッと出てくる。
般若心経を特別読んでたわけじゃないのに。文字が夢の中に出てくる。。
そしたら、その般若心経の文字が溶けて消えていくんです。トロトロ、トロトロッと消えていく。
消えて、その文字がなくなるといった時、向こうから「神」という字というか、神がバーッと出てきたのです。
ああ、そうか。こういう文字や言葉は通訳なんだと。相手に何かを伝えるための通訳が文字であり、言葉なんだ。
その奥に本質が、本当のことがあるわけです。
その本当のことが分かったら、この文字はいらないわけです。
人間対人間もそうでしょう? 相手の本当の本心が分かったら、言葉がむしろ邪魔なぐらいなんです。
言葉を言うことによって、曲って伝わる可能性があるわけ。
その奥にある心が分かれば、その言葉も文字も何もいらないわけ。
そうか。
人はみんな、本当に求めているものは神であり、愛なんだと。
それが伝われば、その前にあるものは全部いらないんだと。邪魔なんだと。
私はそのように思ったわけです。