究極の出家

 

※受講生と学長の質疑応答より

 

質問者:奇跡のようなことを体験したり、今ある現実に感謝でいっぱいになる反面、真逆の心が出てくる事があり、どうして良いのかわかりません。出家した方が良いのかと思ってしまいます。

 

学長:今、仰ったことは心の三層構造で全部説明できます。

一番上は頭、二番目は業カルマ因縁、そして真我。

 

頭ではこうだと思っている。こんなに子供に恵まれて十分幸せなはずなのに、そうじゃない心が自分の中にある。

それが真ん中の業カルマ因縁というところです。

 

その二つの自分が交差しているのです。

頭で、理屈でわかることと本音でわかっていることと、クルッと反対向いたりするわけです。

 

時には業からの本音が出てきたり、時には「いけない、いけない」と。

自分に振り回されているのです。

 

先ほど、出家と言いましたね。それくらいの気持ちがあることは、もちろん大事なのです。

 

しかし、本当の出家は、真我に目覚めることです。

これが本当の出家です。山に篭ったりすることではないのです。

 

話の中に、こういうのがあります。

小聖は山で悟り、大聖は街で悟る。

 

小さな聖人は山で瞑想をしたり座禅をしたり、いろんなお経を読んだり、いろんなことをして悟ろうとします。

 

しかし、郷に降りてきて、この東京のど真ん中で多くの人を救う事ができるのか。山で修行だけしていて。

全然違うわけです。それは自分一人の悟りの世界です。

 

自分が悟ることが大事なんだけど、それを世の中の多くの人を救うためにする人が大聖だという事です。

 

例えば、この東京のど真ん中とかニューヨークのど真ん中で、人混みの中で、欲望渦巻く中でお金の問題やいろんな問題、もっというなら国同士の問題だとか。

 

コロナのような伝染病や地震がやってきたり、いろんな天災もあります。人災と天災が交互に押し寄せてきます。

尚且つ、家族の問題、先祖の問題、そして自分の心の問題、仕事の問題お金の問題。

ありとあらゆる問題が同時に押し寄せてきます。あっちを何とかしたら、こっちがくる。

 

とても身がもたないですよね。それもこれも含めて真我の目覚め、本当の自分に目覚める。

 

これは現象面がいろんなことに囲まれても同時に解決する。自分の問題、家族の問題、世界の問題、人類の問題が全部同時に解決できるのです。

 

だから真我を極めるという事が、これが究極の出家です。

 

そのままどこに行っても大丈夫。いろんな現象面が、自分が想像もできないことがきても大丈夫です。

向こうから闇が来ても、こちらは光になっているから、闇は消えていくのです。

 

業カルマも因縁も同じです。真ん中の業カルマ、あれをなんとかしようとする。

一人で暴れる世界。心が暴れ馬のように寝ても覚めても暴れるのです。

真夜中でも、心が勝手に暴れる。

そこから逃げたくなる。それでも逃げる場所がない。世界中のどこに行っても同じなのです。

だから、それが引きこもりや、うつ病や、統合失調症の原因になる。

 

全部真ん中の心です。

戦争が起きたら防空壕に逃げるように、引きこもりも同じです。

原理がわかれば、いろんな問題があっても、問題が1000も2000もあっても、やることはたった一つです。

 

それは、真我の目覚め、真我の覚醒です。

これが究極の出家です。これが本当の悟りです。

本当の悟りを極めていきましょう。