講師になって初めて見えた景色

 

今から22年ほど前まで、真我開発講座の講師は学長お一人で務められていました。

しかし、学長が脳出血で倒れられたことをきっかけに、学長以外のスタッフが講師を担うようになり、真我開発講座講師継承コースが誕生しました。現在では全国、さらには海外も含め、数百名もの真我開発講座の資格を持つ講師が誕生しています。全国各地の会場やオンラインで、今も毎日のように講座やフォロー、ワークショップが行われているのです。

一般的に「講師」と聞くと、生徒に何かを教える存在を思い浮かべるかもしれません。しかし、真我開発講座の講師は、それとはまったく逆の在り方です。真我カウンセリングも同様で、受講生が先生で、講師は生徒。

なぜなら、すべての問題も答えも、すでに受講生自身の中にあり、講師はお産婆さんのように、ただその答えを引き出すお手伝いをするだけだからです。

目の前の人は100%神であり、起こる出来事はすべて神の愛。その一点で、あらゆる問題が自然と解けていく――まさに驚くべき世界です。

 

教育=「エデュケーション」の語源は「引き出す」。目覚めさせ、本来の力を開花させることだと言われています。真我の目覚めとは、何かを教え込むことではなく、内にあるものを引き出していく。

 

私が初めて真我開発講座の講師資格を取得したのは、今から14年ほど前のことです。当時は、講師をやりたいという気持ちはまったくありませんでした。しかし、真我の追究において、受講生の立場から講師側に立つことの意義を学長が語られるのを聞き、「受けてみよう」と思ったのです。

 

とはいえ、自分が人の真我を引き出せるのかという不安は大きく、自信はありませんでした。それでも学長の言葉に背中を押され、「エイやっ」と日程と会場を決め、チラシを作りました。当時は、現在ニューヨーク支部で活躍されている焼山さんとのご縁もあり、「いつか海外に真我を届けたい」と心に決めていました。

 

その頃、主人の転勤で四国・松山に住んでいたのですが、不思議なことに、チラシを持って市の外国人支援窓口を訪ねると、そのチラシを掲載してくださったのです。すると、すぐに一人のフィリピン人の青年が申し込みをされました。

こうして、私にとって初めての講師としての経験は、フィリピンの青年とのマンツーマンの2日間の宇宙無限力体得コースとなりました。

受講生として講座を受けるのと、講師として目の前の人の真我に全身全霊で向き合うのとでは、見える景色がまったく違いました。内観光受をしながら、ただひたすら目の前の方の真我開発に集中していたことを、今でも鮮明に覚えています。

 

初めて出会った海外からの青年が、真我に目覚め、感謝の涙を流される姿を目の前にしたとき、それまで味わったことのない、深い喜びで胸がいっぱいになり、全く新たな真我の世界を体感しました。

 

どこまでも無限に深い真我の世界は、受講生としても、講師としても、そしてカウンセラーとしても、魂が震えるほどの感動を与えてくれます。