無限と有限 〜2〜

 

※10年ほど前のスタッフと学長との徹底質疑応答でのお言葉より

 

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(昨日のつづき)

 

学長 : そういうものを、もし数字に現したら現代のスーパーコンピューターでも、とても計算できない。ゆえに、そのように話をたどると無限になるのだ。

 

無限な組み合わせ。無限な出会い。それらの化学変化によっても違う。この薬品とあの薬品をビーカーに入れる分量の違い。その量の少しの違いで全く違ってくる。

 

同じ人間同士でもその出会いの条件によって、その時の心の状態という化学変化によって、さらにもうひとり加わったら人生は全く違うものになる。

 

ゆえにそれを、我々は「無限」という無限な変化があるという。しかし、それは有限である。なぜなら、そのように数字で測れるものは、どれだけ無限大であろうが有限なのだ。

 

このように、出会いとか、時代背景、環境などすべてによって我々に起きる出来事は無限なのだが、それは有限なのだ。

 

私たちの身体は、約 60 兆の細胞でできているという。60 兆の細胞とは、世界の人口の約1万倍の数字である。私たちはそれだけの細胞の産物なのだ。自分を鏡で見る。その自分は、本当は1秒前と違う顔の自分なのである。

 

あなたにとっては、同じ顔に見えるけれど、本当は変化している。この瞬間にも、爪は伸び、髪は伸び、皮膚は生まれ変わっているのだ。いっときも休むことはない。ちょうど流れる川が遠くから見ると、その流れは止まっているように見えるが、真実は流れ続けているのと同じである。

 

落ち葉を川の上に置いてみると、瞬間に流れ、もうそこにはない。そのように、いっときも休むことなく、流れ続けているのだ。常に変化しているもの、過ぎ去っているもの、それは有限である。

 

本当の無限とはそのように流れゆくもの、変わるものではない。常に変化しているもの、いっときたりとも留まっていないもの、一瞬たりとも留まっていないもの、それは有限であるのだ。

 

川は流れてそして海に向かう。そして、海が水蒸気となり、雲になる。雲が雨になって落ちてくる。そして、あらゆる生き物の体内に入り生き物を 潤す。

 

青々と茂る森林、見えるところにある草木、見えないところにある草木、目に見える小さな生き物、目に見えない生き物、海にもたくさんの生き物が泳いでいる。

 

空にもたくさんの生き物が飛んでいる。目に見えない微生物がいる。体内にも、目に見えない微生物がいる。我々の身体の約 60%は、水分でできていると言われている。

 

そうした目に見える命、目に見えない命を潤わせ、それがまた土に潜り、それが川になり、海になり、そしてそれが水蒸気となって空に昇り、雲になり、雨になる。

 

このように休まず輪廻している。一時たりとも休んではいない。常に変化している。

 

雨と雲と川と海は違うものと我々は思っている。しかし、H2Oは何ひとつ変わらない。雲になり、雨になり、川になり、海になっているしかし、H2Oが全く違うものになることはない。

 

いろいろな形に変化するが、H2Oという形は何ひとつ変わっていない。全ては変わりゆく姿であるがH2Oという姿は何ひとつ変わっていないのである。

 

これは、あなたにも言えることである。あなたの中にも何ひとつ変わらないあなたと変わるあなたがいる。

 

このように、この無限の話は、遠い話ではなくあなたにとっても身近な話である。