これからの時代に必要なモチベーションとは、「欲望のモチベーション」ではなく「喜びのモチベーション」です。
「欲望のモチベーション」とは、
アレが欲しい、コレが欲しいといった自分の欲望を満たすことを動機として行動していく姿です。
それに対し、これからの新しい時代は「喜びのモチベーション」の人間が求められます。
私たちには、喜べる心は元々始めから全部与えられているのです。
それを知って、そこを出発点にするのです。
だから、今この瞬間瞬間に喜びで生きて行く、と言うことなのです。
その喜びも、自分にとって都合の良い、自分が思う喜びではない。
「喜びのモチベーション」になるためには、如何に全部捨てるかによります。
出世欲だとか、お金が欲しい、という、そのこと自体は別に悪くないのです。
だけど、そのことだけを目的にして仕事をするのは良くないのです。
仕事の動機ひとつとっても、アレが欲しい、コレが欲しい、だからこの仕事をやる、ということから、
人にどうやったら喜んでもらえる自分になるのか、と言った方向に目標をスイッチするのです。
例えば、ある営業マンが「すいません、コレ買ってください」と、あなたの所に何かを販売しに来たとする。
「コレを買ってくれたら、私の給料これだけあがるんです。お願いします」何て言われたら、あなたはその営業マンから買う気になりますか?
きっと買う気になんかならないでしょう。
なんで営業マン欲望を叶えるためにお金をださなければならないのか?
当然、そういったスタイルで営業していたら結果的にその営業マンの成績も上がらないでしょう。
もちろん、そんなことを口に出す人はいないけれど、心の中ではほとんどの人がそう思って営業をやっているのです。
自分の給料のためにやっている。
それは、嘘をついていることなのです。
嘘をつくな、ということなのです。
嘘をついて本当のパワーは出ないのです。
心の中では「お金が欲しい」「出世がしたい」でも口ではあなたのためお客さんのためにと言っている。
これでは本当のパワーは出るわけ無いのです。
だから、本当に人に喜んでもらうことをやった、その結果として後からお金は付いてくるものなのです。
そういう発想になるには、執着心を捨てなければならないのです。
大企業の不祥事が問題になったりするが、不評をかっている原因は、みんな守るところから来ているのです。
問題が出てきた時に、パタパタッと最初に自ら処理すればよいのです。
しかし、みんな守る発想だから問題が起きたと言えるのかもしれないのです。問題が起きたらまた隠そうとする。
自分の会社の存在は何なのかと、会社の存在は社会のものだと捉えたら、
どうぞこういう問題を調べてください、というふうにやるべきなのです。
守りの発想を止め、捨てる発想でいくのです。